防災研修ツアーを実施! 11月は東京で 2022.12.23

弊社の経営理念は「災害から1⼈でも多くの⼈命とペットの命を守ろう」です。
その理念を体現するため、社員研修を行っています。
単なる座学ではなく、実際に「現場」に出向いて、震災を生き抜いた語り部さんや戦争体験された方々に話を聞き、学んだことを通して防災啓発活動に役立てています。

2022年11月は、東京で1日研修を行いました。
皆様にもぜひお勧めしたいスポットを駆け足で紹介します。
ご一緒に研修した気分を味わってみてくださいね。

遊就館

靖国神社内の本殿横にたたずむ「遊就館」は、10万点に及ぶ収蔵品を誇る資料館です。絵画や美術品、武具・武器、貴重な史料などを拝観しながら、古代から明治維新、日清・日露戦争を経て太平洋戦争に至る日本の歴史、世界史について体系的に学ぶことができます。
見学者の時間に応じて120分・90分・60分コースが設定されていますが、こちらを訪問するからには120分くまなく展示室全室を見ていただきたいです。120分どころかゆうに3時間はかかりますが、展示内容の濃さにアッという間に時間が過ぎていくはず。それだけの先人たちが遺したものの価値が大きい証左です。

お子さん連れなら、大展示室の爆撃機や戦艦の模型に魅かれることでしょう。どの展示も深く考えさせられますが、クライマックスの展示室16・17・18は涙なしには見られないかもしれません。遺影や特攻隊員を中心に戦地で散っていった方々の遺言や手紙。死を覚悟した人が絞り出す言葉の力。文面から慟哭が聞こえてくるように胸に迫ります。

遊就館
東京都千代田区九段北3-1-1
開館時間 9:00~16:30 ※最終入館は閉館の30分前まで
休館日 年中無休
料金 大人:1000円 大学生:500円 中・高校生:300円 小学生:無料
https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/

遊就館(玄関ホール)

遊就館(大展示室)

東京大空襲・戦災資料センター

1940年、米軍による焼夷弾で10万人超もの人が亡くなった東京大空襲。その被害の大きさ、当時の日本の風土を映像や展示資料か学べます。
我々はその展示だけでなく空襲体験の語り部さん(当時8歳)の講話(40分)を聴きました。3月10日の下町大空襲を東京・亀戸で体験したというその惨状を話す語り口は淡々としていて、それがかえって聞いているこちら側の想像力を掻き立て、残酷さを増幅させます。この日参加した弊社勤務の女性は全員が子育て中の身。途中、耳を塞ぎたくなる箇所が何度も…。自分の家族を重ねて涙が出そうになりましたが、なんとかこらえました。叫びたくなるような怒りと悲しみ、疑問と虚しさを抱えて家に帰ってこそ研修の成果なのだ、と。

東京大空襲・戦災資料センター
東京都江東区北砂1-5-4
開館時間 10:30~16:00 ※最終入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(3月9日・10日は曜日にかかわらず開館)
料金 一般:300円 中・高校生:200円 小学生:100円 未就学児・障碍者:無料
https://tokyo-sensai.net/

東京大空襲・戦災資料センター

東京大空襲・戦災資料センター(映像鑑賞と講話)

東京臨海広域防災公園管理センター

大地震発生後72時間をどうやってサバイブする? こちらの「そなエリア東京」は、
ビルの中で災害に遭ったという想定でシミュレーションしながら生き抜く知恵を学ぶ趣向です。ちょっとしたテーマパークで探検気分を味わっているかのような気持ちになります。が、もちろん我々は全員真剣そのもの! 会場では配られたタブレット端末でクイズに取り組む参加者たちは、全員が高得点。「防災士」資格は伊達ではありません(笑)。

なぜ72時間(3日間)か? 災害直後の支援が少なく、ケガをしても救急車が呼べない路頭に迷う人が続出します。ライフラインにたどり着くまで自助でなんとかする――この目安が72時間だからです。

なんとか乗り切った参加者は、その後に映像ホールでアニメ『東京マグニチュード8.0』(2009年/フジテレビ)を鑑賞。歩いて、頭を使って、映像も鑑賞して…。行動に次ぐ行動で1日を終えたのでした。

東京臨海広域防災公園管理センター
防災体験学習 そなエリア東京
東京都江東区有明3丁目8番35号
9:30~17:00(入場は16:30まで)
ガイド付き見学コース16,800円(1人~30人まで一律)
東京都江東区有明3丁目8番35号

そなエリア東京

そなエリア東京 東京直下72h

車座での反省会では参加者から、「今から仕事に活かす」と興奮冷めやらぬ様子(はい、私もです)。東アジア情勢の不安定、ロシアによるウクライナ侵攻など、残念なことに「世界平和」にはほど遠い現状です。ただひとつ、「戦争は絶対に繰り返してはならない」「災害への備えのため、今すぐ行動を」ということ。参加者一同、心に刻んで、帰路から防災啓発活動に取り組んだのでした。